設計:/早川記録+gif/施工:自主施工/構造:s造2Fの一部/福島県郡山市/2024年
「学習教室を循環する」
かつて学習塾として運営されていた建物がある。学習塾は2011年の東日本大震災を機に閉塾し、建物の一部を囲碁クラブ、NPO法人が入居し現在も日々利用されるいる。 建物は築45年を迎え、運営の岐路に立っている。度重なる地震の影響により至る所に痛みを抱えた状態となり、一部の使用に支障が出始めていた。
2020年「早川記録」は運営者の1人として、建物運営を引き継ぐことになり、建物の活用方法を考えながら、自ら手を加えながら、自分が快適・適切と感じる状態へ持っていくことを段階的に進めることを決めた。 運営を引継いだ第1期として、現在の利用者と共存しながら、自分の仕事場・生活拠点をつくることで、積極的にこの建物に関わろうと考えた。
この建物において、現在の利用実態をみると、全体を一気にリノベーションすること(計画を固める、使い方の答えを出すこと)は難しい(特に予算的に!)と考えて、使いたい場所・痛みの抱えた箇所について、[①建物の状態を知る]→[②片付け・整理する]→[③解体]→[④計画・設計・工事]→[⑤使ってみる]という行程を都度・各所で行う。現在の状態から新しい状態までを地続きに行い「循環する」ことが適切ではないかと考えた。
[2024.08.06住みはじめて改めて考える]